FXのプライスアクションは勝てない?ダマシを見分ける方法
「プライスアクションでトレードしてるけど、ダマシが多すぎ・・・」という悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか?
- プライスアクション通りにエントリーしてるけど勝てない
- ダマシで、負けトレード連発…
- 何で同じプライスアクションなのに勝てないの?
プライスアクションだけを見ると、実はダマシに合いやすいです。
ここでは、プライスアクションのダマシを見分けるコツについて詳しく紹介していきます。
※この記事は「プライスアクションを使ってトレードしている人向け」の内容になっています。
プライスアクションのダマシとは?
「プライスアクションのダマシ」は、初心者がトレードを始めて一番悩んでしまうポイント。
例えば、ネットや書籍からプライスアクションを覚えて、実際にトレードしたとします。
しかし、プライスアクション通りにトレードしても、ダマシが多くパターン通りに行きませんよね。
「プライスアクションが出現したけど、逆行して損切に合ってしまった・・・」
このように、プライスアクションの方向性と逆に動いてしまうのがダマシになります。
しっかりとポイントを押さえてチャートを分析することで、プライスアクションのダマシを回避できるのです。
ダマシに合いやすいプライスアクション
強気リバーサル
@強気リバーサルは、下落トレンドから上昇トレンドに反転するプライスアクションです。A安値を更新したものの、直前のローソク足の実体部分を上回る終値の確定パターン。
弱気リバーサル
@弱気リバーサルは、上昇トレンドから下降トレンドに反転するプライスアクションです。A高値を更新したものの、直前のローソク足の実体部分を下回る終値の確定パターン。
ダマシに合いやすい代表例は、「リバーサル」のプライスアクションです。
リバーサルは基本的にトレンド転換するチャートパターンですが、チャート上に表れてもトレンド転換しない場合があります。
その原因は、
- トレンド転換が終わっていて上昇(下降)トレンド中だった
- 大きい時間足で見るとトレンドと逆で出現していた
こんな理由で、プライスアクションがダマシになっているケースが多いのです。
チャートを例にして見てみましょう。
実は、ここの強気リバーサルはダマシになっているのです。
強気リバーサルが出現して、大きく上昇することなく、そのまま大きく下落していますよね?
強気リバーサルが出現した後は、トレンド転換のサインなので大きく上昇していくものですが、すんなりと下落してしまっているのです。
これが強気リバーサルのダマシです。
プライスアクションのダマシを見分ける3つのコツ
プライスアクションのダマシを見分けるコツは3つあります。
- @チャートをズームアウトして「大きい時間足」でみる
- Aトレンドの高値安値に印を付ける
- Bトレンドの方向を判断する
相場でダマシに合いやすい多くの理由は、分析する範囲が狭すぎるケースです。
ポジションを持ったら、短い時間足(1分足や5分足)でずっと睨めっこ。
そして、確定前のローソク足ばかりを見ている。
↑このような経験をしていませんか?
小さい時間足だけを見ては、相場の大きな流れを判断することができません。
しっかりと大きい時間足も見るようにしましょう。
@チャートをズームアウトして「大きい時間足」でみる
ダマシを回避するためには、大きな時間足でチャートを見る「マクロの目線」が重要です。
※狭い視野の分析は「ミクロの目線」と言います。
今のチャートは、上昇トレンド・下降トレンドどちらか見分ける事がとても大切です。
時間足を大きくして視野を広げましょう。
例えば5分足で見ているのであれば「5分足→1時間足」と時間足を変えてチャート分析をします。
プライスアクションが出現したら、まずは大きい時間足のトレンドを確認してみてください。
大きい時間足のトレンドの流れと、プライスアクションの方向が逆の場合、ダマシになる確率が高くなります。
逆に、大きい時間足のトレンドの流れとプライスアクションの方向が同じ場合は、ダマシに合う確率はグッと下がります。
Aトレンドの高値安値に印を付ける
おおまかでいいので、チャートに高値安値に矢印を付けましょう。
高値と安値を印をつけてラインで繋げば、トレンドの方向が目視で分かりやすくなります。
もし、高値安値が分からない場合は、時間足を大きくしてみましょう。
例えば、4時間足なら日足に変更します。
こうすることで、ローソク足の本数が減るのでトレンドの方向性がより分かりやすくなります。
次に、アルファベットの「N」をイメージすると高値安値を見つけやすくなります。
矢印を付けた高値安値を線で結んでいきましょう。
このようになりますよね。
では、描いた線だけを表示させて、トレンドを考えていきましょう。
上昇の線が長く、下降の線が短い。
そして安値が切り上がっていることから、これは上昇トレンドというのが分かります。
つまり、マクロの目線は「上昇トレンド」になるのです。
Bトレンドの方向を判断する
強気リバーサルは「下降トレンド発生中」に出現することでトレンド転換が起こりやすくなります。
しかし、今のチャートでは「上昇トレンド発生中」と分析できましたよね。
つまり、条件に当てはまらないのです。
- 強気リバーサル→下降トレンド中に出現
- 弱気リバーサル→上昇トレンド中に出現
例えば、強気リバーサルは、「下降トレンドから上昇トレンド」へ転換するプライスアクションです。
直前のトレンド方向が上昇トレンドなら、「上昇トレンド→上昇トレンド」へ転換?と違和感を感じますよね。
このように、大きい時間足のトレンドを把握することによって、ダマシを回避することができるのです。
条件を満たさない強気リバーサルは、ダマシの危険性大なので気をつけましょう
もちろん、ダマシの可能性があるならトレードしないのも立派な戦略です。
【応用編】 他のプライスアクションでもダマシを回避しよう
スラストアップ
@上昇トレンドが継続するプライスアクションA終値で高値を更新している
スラストダウン
@下降トレンドが継続するプライスアクションA終値で安値を更新している
他のプライスアクションのダマシも、先ほどと同じ3つのポイントで回避できます。
- @チャートをズームアウトして「大きい時間足」でみる
- Aトレンドの高値安値に印を付ける
- Bトレンドの方向を判断する
まずは、こちらのチャートをご覧ください。
スラストアップが出現したあと、上昇することなくそのまま下落してダマシになっています。
なぜダマシになったのか?を分析するために大きい時間足に切り替えます。
そして、先ほどと同じように「高値安値に印をつける→線で結ぶ」を行いましょう。
すると「下降トレンド」が見えてきました。
スラストアップは上昇トレンドの継続サインです。
現在は下降トレンド中なので、条件を満たしていないことになります。
つまり、スラストアップが見られても、ダマシの可能性が高いということになります。
プライスアクションのダマシ まとめ
プライスアクションのダマシを見分けるコツは理解できましたでしょうか?
分かりやすくまとめると、
- チャートを広い視点でみる
- 高値と安値に印を付ける
- 線で結んでトレンドを確認する
- トレンドとプライスアクションの成立条件を合わせる
こうすることで、プライスアクションのダマシを見分けることができます。
プライスアクションとトレンドの関係を理解することが、とても大切になりますので、過去チャートを使ってたくさん検証してみてくださいね。